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2026/7/7 公開

この記事は、Quoraで公開した回答を再編集したものです(元の回答)。

聞き流すだけでは英語が話せるようにならない理由

Q. 聞き流すだけでは英語が話せるようにならない理由は何でしょうか?

「聞き流すだけで英語が話せるようになる」教材は昔からよく見かけますが、なぜそれだけでは足りないのか。私は、言葉が「状況・感情」とセットになっていないからだと考えています。

言葉は「話したい気持ち」があって出てくるもの

言語の発話は、本来「こういうことが話したい気持ち」→「言葉」という順番で起こります。文脈を伴わずに言葉だけをインプットしても、得られるのは「音慣れ」程度で、あまり意味がないと思います。

状況・感情がセットならインプットだけでも覚えられるか

では、状況や感情がセットになっていれば、インプットだけでも言語は身につくのでしょうか。私はそう思います。たとえばNetflixで日本語の要素を一切挟まずに英語のドラマを見続けたら、ある程度は話せるようになるはずです。ただし、意味が分からないまま数万時間見続ける覚悟が必要です。幼児はまさにこうやって言葉を覚えます。もっとも「状況・感情」のうち「感情」の要素はドラマだと少し弱くなります。所詮は他人事だからです。

感情は「自分ごと」のときに一番強く働きます。片言でもなんでも実際の現場で使い続けるのが、脳を一番活性化させます。恥をかいたり、通じて喜んだり、苦労して表現をひねり出したりした経験は、机上の勉強の10倍役に立ちます。

大人が聞き流しだけに頼るのが現実的でない理由

とはいえ、大人がこのプロセスだけで言語を習得するのは、よほど我慢強い人でなければ難しいと思います。意味の分からない言語環境に放り込まれて、何も勉強せず数万時間耐えろと言われたら、私なら迷わず断ります。文法という仕組みをうまく利用すれば、数千時間ほどの投資で英語が話せるようになるわけで、これは人類が生み出した優れた発明だと私は考えています。

「感情」と「ことば」をつなげることが学習の鍵

「感情」と「ことば」をつなげることは、言語学習における絶対の鍵です。たとえば文法を勉強するときは、頭の中でシミュレーションすることが大事になります。「未来進行形」という形を学ぶときに、どんな気持ちで、どんな場面で、未来形では表現できないどんなニュアンスを伝えたいのだろうか、と考えてみる。つまり脳内で疑似体験をすることで、定着の度合いが大きく増しますし、勉強の意義を実感できてモチベーションも上がると思います。

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